【1.今週の視点】
2024年11月消費者物価指数2.7%上昇、39カ月連続増/前月比0.4p上昇
●消費者物価
総務省が20日に発表した11月の全国消費者物価指数(2020年=100)によると、変動が大きい生鮮食品を除く総合が109.2となり、前年同月比2.7%の上昇となった。39カ月連続で前年同月を上回り上昇幅は前月の2.3%から0.4ポイント上昇し3カ月ぶりの上昇幅拡大となった。電気代やガス代を含むエネルギーも政府補助金の減額もあり前年同月比で2.7%の上昇となった。価格高騰が続くコメ類は63.6%の上昇となり、比較可能な1971年以来、過去最大の伸び率となった。物価上昇による消費マインドの低下が懸念される。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー15社全体の11月受注棟数伸び率が前年同月比2.4%増、7カ月連続増となった。主力の戸建請負は厳しい受注環境が続いているが、新しい支援策「子育てグリーン住宅支援事業」もある。積極的な仕掛けで2025年新春集客を盛り上げたい。
■消費者物価指数の伸び率推移
資料)総務省「全国消費者物価指数」
【2.業界動向】
2024年を象徴するキーワード
~【自社編】環境・性能・快適etc、【業界編】ZEH・脱炭素・金利etc
【3.受注情報】
11月受注最終集計
~大手中堅15社2.4%増/大手10社3.2%増/中堅5社▲0.5%
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1250 (3/17/2025) - 【1.今週の視点】 2月街角景気/現状判断2カ月連続悪化、物価高など影響し31カ月ぶり低水準 ●景気動向 内閣府が10日に発表した2月「景気ウオッチャー調査」(街角景気)によると、街角の足元の景気実感を示す現状判断指数が…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1249 (3/10/2025) - 【1.今週の視点】 2月消費動向調査/消費者心理(消費者態度指数)3カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が4日発表した2月の消費動向調査によると、消費者心理を示す「消費者態度指数」が35.0となり、前月比0.2ポイント低下し…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1248 (3/3/2025) - 【1.今週の視点】 1月新設住宅着工戸数▲4.6%、9カ月連続減/持家▲8.6%、4カ月ぶり減 ●住宅着工 国土交通省の建築着工統計によると1月の新設住宅着工戸数は56,134戸、前年同月比▲4.6%(前年1月▲7.5%…続きを読む