週刊住宅産業エクスプレス―vol.1230

【1今週の視点 日銀「生活意識アンケート/景況感は【現在】【1年後】とも一進一退】

●景気動向
日銀は10日、「生活意識に関するアンケート調査」(第99回<2024年9月調査>)の結果を発表した。景況感D.I.(「良くなった(良くなる)」の回答率-「悪くなった(悪くなる)」の回答率)は【現在】が▲48.2(=6.9-55.1)となり前回6月調査から1.6ポイント上昇、【1年後】が▲29.6(=6.6-36.2)となり前回から2.8ポイント上昇した。景況感は現在・1年後とも前回調査から上昇したが、最近は一進一退の状況が続いている。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカーの9月受注棟数が判明14社の全体伸び率で前年同月比1.4%増、5カ月連続増となった。部門別には、主力の戸建請負が持ち直しから一服となる一方で、戸建分譲とアパートは弱含みから上向きとなる。また、先行指標の集客は▲3%、2カ月連続減。引き続き、主力展示場の新規来場は厳しい状況が続いているが、再来場は増加するところが少なくなく、資料請求もプラス基調であり、紹介も堅調に推移している。先行きは不透明だが、積極的な仕掛けを継続し住宅計画者の背中を後押ししたい。

■景況感D.I.の推移

資料)日本銀行「生活意識に関するアンケート調査」

 

【29月受注速報】

主要14社計1.4%増、5カ月連続増
~【受注】戸建請負/持ち直しから一服、アパート/弱含みから上向く【集客】▲3%、資料請求はプラス基調

  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1250 (3/17/2025) - 【1.今週の視点】 2月街角景気/現状判断2カ月連続悪化、物価高など影響し31カ月ぶり低水準 ●景気動向 内閣府が10日に発表した2月「景気ウオッチャー調査」(街角景気)によると、街角の足元の景気実感を示す現状判断指数が…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1249 (3/10/2025) - 【1.今週の視点】 2月消費動向調査/消費者心理(消費者態度指数)3カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が4日発表した2月の消費動向調査によると、消費者心理を示す「消費者態度指数」が35.0となり、前月比0.2ポイント低下し…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1248 (3/3/2025) - 【1.今週の視点】 1月新設住宅着工戸数▲4.6%、9カ月連続減/持家▲8.6%、4カ月ぶり減 ●住宅着工 国土交通省の建築着工統計によると1月の新設住宅着工戸数は56,134戸、前年同月比▲4.6%(前年1月▲7.5%…続きを読む
by .