【1.今週の視点】
7月百貨店売上高5.5%増、コロナ前19年比4.0%増
●消費動向
日本百貨店協会が23日発表した7月の全国百貨店売上高は5,011億円、前年同月比5.5%増、29カ月連続増となった。コロナ禍前の2019年比でも4.0%増となり好調を維持している。また、東京、大阪などの「10都市合計」は8.2%増、34カ月連続増、高額商材の「美術・宝飾・貴金属」は16.1%増、42カ月連続増となる。また、インバウンドは102.3%増、28カ月連続増となる。都市部、富裕層、インバウンド中心に個人消費の伸びが目立つ。
住宅市場は、大手・中堅15社の7月受注棟数伸率が前年同月比7.4%増、集客が同▲20%となった。受注棟数はプラスだが新型コロナと消費増税の影響を除く18年比では83%水準(▲17%)となる。また、集客は同42%水準(▲58%)に低迷している。富裕層需要は堅調だが、3,000万円台のボリュームゾーン、特に建替え層中心に重い動きが続いている。積極的な仕掛けを継続し、住宅計画者の背中を後押ししたい。
■百貨店売上高の伸び率推移
【2.集客情報速報『2024年・夏』集客結果】
~【来場数】▲15%、18年比▲60~65%/【中身】一段と慎重な来場者が増加
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1239 (12/16/2024) - 【1.今週の視点】 12月短観/業況判断【大企業製造業】2四半期ぶり改善、先行きは小幅悪化見込む ●日銀短観 日銀が13日発表した12月短観によると、大企業製造業の業況判断指数(DI)がプラス14となり、前回9月の13か…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1238 (12/9/2024) - 【1.今週の視点】 内閣府「景気動向指数」/一致指数(足元)2カ月連続上昇 ●景気動向 内閣府が6日発表した10月の景気動向指数速報(2020年=100)は、足元の景気動向を示す一致指数が前月比2.5ポイント上昇の116…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1237 (12/3/2024) - 【1.今週の視点】 10月新設住宅着工戸数▲2.9%、6カ月連続減/持家9.0%増、35カ月ぶり増 ●住宅着工 国土交通省の建築着工統計によると10月の新設住宅着工戸数は69,669戸、前年同月比▲2.9%(前年10月▲…続きを読む