週刊住宅産業エクスプレス―vol.1218

【1今週の視点】

6月街角景気/現状判断・先行き判断とも4カ月ぶり改善

●景気動向
内閣府が8日発表した6月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが前月比1.3ポイント上昇の47.0となり低水準ながら4カ月ぶりに改善した。内閣府では景気判断を「緩やかな回復基調が続いているものの、このところ弱さがみられる」とし据え置いた。

一方、2-3カ月先の景気の先行きに対する先行き判断DIは前月比1.6ポイント上昇の47.9となり4カ月ぶりに改善した。内閣府では先行きについて「価格上昇の影響等を懸念しつつも、緩やかな回復が続くとみている」とし前月の判断を据え置いた。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー15社の6月受注棟数が前年同月比1.0%増、先行指標の集客が±0%となった。
受注は主力の戸建請負で苦戦が続くところが目立ち、これまで受注を牽引してきた分譲・賃貸もやや鈍化している。中身の濃い住宅計画者も動いているが、建替え層中心に慎重な動きが目立つ。積極的な仕掛けを継続し住宅計画者の背中を後押ししたい。

■街角景気の推移
街角景気の推移

 

【2.6月受注速報】主要15社計1.0%増、2カ月連続増

~【受注】戸建請負/苦戦続く、分譲・賃貸/やや鈍化、【集客】±0%も休日当たり▲20%

  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1246 (2/17/2025) - 【1.今週の視点】 1月街角景気/現状判断3カ月ぶり悪化、先行き2カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が10日に発表した1月「景気ウオッチャー調査」によると、街角の足元の景気実感を示す現状判断指数が48.6となり、前月比0.…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1245 (2/10/2025) - 【1.今週の視点】 12月景気動向指数/一致指数(足元)2カ月ぶり改善 ●景気動向 内閣府が7日発表した2024年12月の景気動向指数速報(2020年=100)によると、足元の景気を示す一致指数が116.8となり前月比1…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1244 (2/3/2025) - 【1.今週の視点】 12月新設住宅着工戸数▲2.5%、持家4.6%増/2024年計79.2万戸、▲3.4% ●住宅着工 国土交通省の建築着工統計によると12月の新設住宅着工戸数は62,957戸、前年同月比▲2.5%(前年…続きを読む

 

by .