週刊住宅産業エクスプレス―vol.1210

【1今週の視点】

3月実質賃金▲2.5%、24カ月連続減/1-3月GDP実質年率換算▲2.0%

●実質賃金・GDP
厚生労働省が発表した3月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額(名目賃金)に物価の変動を反映させた実質賃金は、前年同月比▲2.5%となり、22年4月から24カ月連続でマイナスとなった。

これはリーマンショック時の記録を超え、比較可能な1991年以降で過去最長となった。名目賃金は0.6%増となり22年1月から27カ月連続のプラスとなるが、物価上昇に賃金の伸びが追い付かない状況が続いている。

内閣府が発表した1-3月期の国内総生産(GDP)速報値は物価変動の影響を除いた実質の季節調整値が前期比▲0.5%、年率換算で▲2.0%、2四半期ぶりのマイナス成長となった。

GDPの半分以上を占める個人消費は前期比▲0.7%で4四半期連続のマイナス。4四半期連続でのマイナスはリーマンショックの2009年1-3月期まで以来で15年ぶりとなる。一段の消費低迷、マインド低下が懸念される。

■名目賃金・実質賃金の伸率推移
名目賃金・実質賃金の伸率推移

 

【2.イベント情報①】速報! 2024年GW集客状況

~【来場伸率】▲5%も回復傾向、【総合評価】何とも言えない
  

【3.イベント情報②】2024年GW集客に見る展示場来場者の【事前予約率】

  

【4.受注情報】2024年4月受注・集客

~受注/セキスイハイム1%増、PHs▲2%、ヤマダ8%増
  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1239 (12/16/2024) - 【1.今週の視点】 12月短観/業況判断【大企業製造業】2四半期ぶり改善、先行きは小幅悪化見込む ●日銀短観 日銀が13日発表した12月短観によると、大企業製造業の業況判断指数(DI)がプラス14となり、前回9月の13か…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1238 (12/9/2024) - 【1.今週の視点】 内閣府「景気動向指数」/一致指数(足元)2カ月連続上昇 ●景気動向 内閣府が6日発表した10月の景気動向指数速報(2020年=100)は、足元の景気動向を示す一致指数が前月比2.5ポイント上昇の116…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1237 (12/3/2024) - 【1.今週の視点】 10月新設住宅着工戸数▲2.9%、6カ月連続減/持家9.0%増、35カ月ぶり増 ●住宅着工 国土交通省の建築着工統計によると10月の新設住宅着工戸数は69,669戸、前年同月比▲2.9%(前年10月▲…続きを読む

 

by .