【1.今週の視点】
3月街角景気/現状判断2カ月ぶり悪化、先行き判断5カ月ぶり悪化
●景気動向
内閣府が8日発表した3月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが前月比1.5ポイント低下の49.8となり2カ月ぶりに悪化した。
内閣府では景気判断を「緩やかな回復基調が続いているものの、一服感がみられる。能登半島地震の影響もみられる」とし、前月の判断を据え置いた。
一方、2-3カ月先の景気の先行きに対する判断DIは前月比1.8ポイント低下の51.2となり5カ月ぶりに悪化した。内閣府では先行きについて「価格上昇の影響等を懸念しつつも、緩やかな回復が続くとみている」とし、前月の判断を据え置いた。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー13社の3月受注棟数が前年同月比▲1.0%、集客が同5%増となった。受注は昨年12月以降プラス・マイナスの一進一退が続いているが、主力の戸建請負は持ち直しの兆しも感じられる。
先行指標の集客も休日当たりでは実質マイナスだが持ち直しの兆しが感じられる。積極的な仕掛けの継続で住宅計画者の背中を後押ししたい。
●2024年3月受注棟数伸率
★全体13社計…▲1.0%、前月比2.5p低下、2カ月ぶり減
★大手10社計…▲2.4%、前月比3.7p低下、2カ月ぶり減
★中堅 3社計…5.2%増、前月比2.9p上昇、8カ月連続増
■街角景気の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.3月受注速報】主要13社計▲1.0%、2カ月ぶり減、一進一退続く
~【受注】主力戸建請負に持ち直し兆し、【集客】展示場も底打ちから持ち直し兆し
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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