【1.今週の視点】
日銀3月短観/【景況感】大企業製造業4期ぶり悪化、大企業非製造業8期連続改善
●景気動向
日銀が1日発表した3月短観(3カ月ごとに企業の景気判断を調査)によると、大企業・製造業の業況判断指数(DI)はプラス11となりで4四半期ぶりに悪化した。ダイハツ工業の認証不正問題による生産停止など、自動車をはじめ鉄鋼など幅広い業種に影響が出た。
一方、大企業・非製造業はプラス34となり8四半期連続で改善した。先行きについては、大企業・製造業がプラス10、大企業・非製造業はプラス27を見込んでいる。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー15社の2月実績で、受注棟数伸率が前年同月比1.5%増、先行指標の集客が±0%となった。
受注は主力の戸建請負で厳しい市場環境が続く一方で、賃貸は都市部、地方中核都市中心に好調が続いている。
先行指標の集客は、主力の展示場で底打ち感はあるものの厳しい状況が続いているが、資料請求はプラスのところが目立つ。GWに向け積極的な仕掛けを継続していきたい。
■企業の業況判断
資料)日銀「全国企業短期経済観測調査」(2024年3月)
【2.広告・販促戦略】2024年度大手住宅メーカーのイメージキャラクター戦略
~【タレント・有名人】大和・住林が積極起用、【マスコット】9社中起用5社、内オリジナル3社
【3.ファイナンス情報】住宅会社の株主優待・配当利回り
~15社中株価上昇10社、増配5社、平均利回り3.2%
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1239 (12/16/2024) - 【1.今週の視点】 12月短観/業況判断【大企業製造業】2四半期ぶり改善、先行きは小幅悪化見込む ●日銀短観 日銀が13日発表した12月短観によると、大企業製造業の業況判断指数(DI)がプラス14となり、前回9月の13か…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1238 (12/9/2024) - 【1.今週の視点】 内閣府「景気動向指数」/一致指数(足元)2カ月連続上昇 ●景気動向 内閣府が6日発表した10月の景気動向指数速報(2020年=100)は、足元の景気動向を示す一致指数が前月比2.5ポイント上昇の116…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1237 (12/3/2024) - 【1.今週の視点】 10月新設住宅着工戸数▲2.9%、6カ月連続減/持家9.0%増、35カ月ぶり増 ●住宅着工 国土交通省の建築着工統計によると10月の新設住宅着工戸数は69,669戸、前年同月比▲2.9%(前年10月▲…続きを読む