【1.今週の視点】
10-12月実質GDP成長率▲0.1%/2四半期連続マイナス成長
●景気動向
内閣府が15日発表した2023年10-12月のGDP(国内総生産)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比▲0.1%、2四半期連続のマイナス成長となった。
年率換算では▲0.4%となる。個人消費や設備投資など内需の低迷が響いた。
また、2023年の実質GDPは前年比1.9%増、3年連続のプラス成長となったが、名目GDPは591.4兆円、ドル換算で4.2兆ドルとなりドイツに抜かれ4位に転落した。
日本で円安が進行しドル換算で目減りする一方、ドイツではエネルギー価格の高騰など物価上昇による名目額の押上げが影響した。
日本の住宅市場は、1月の大手中堅住宅メーカー15社の最終集計で全体の受注棟数伸率が前年同月比▲3.8%、集客が同▲6%となった。
受注は主力の戸建請負、特に建替えで厳しい状況が続いている。
資料請求はプラス基調だが、積極的な仕掛けを継続し住宅計画者の背中を後押ししたい。
■実質GDP成長率の推移
資料)KYODONEWS
【2.受注情報】2024年1月受注最終集計
~大手・中堅15社▲3.8%、大手10社▲7.1%に上方修正
【3.決算情報】大手メーカーの2023年度第3四半期決算と通期予想
~【第3Q】全5社増収過去最高、営業増益2社【通期】4社増収、営業増益3社
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1244 (2/3/2025) - 【1.今週の視点】 12月新設住宅着工戸数▲2.5%、持家4.6%増/2024年計79.2万戸、▲3.4% ●住宅着工 国土交通省の建築着工統計によると12月の新設住宅着工戸数は62,957戸、前年同月比▲2.5%(前年…続きを読む