【1.今週の視点】
12月短観/業況判断【大企業製造業】3四半期連続改善も先行きは悪化見込む
●日銀短観
日銀が13日発表した12月短観によると、大企業製造業の業況判断指数(DI)がプラス12となり、前回9月から3ポイント上昇し、3四半期連続で改善した。
業況判断DIは、景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を差し引いて算出する。
価格転嫁の進展や自動車の生産回復などが寄与した。
一方、大企業非製造業はプラス30となり、前回9月から3ポイント上昇し約32年ぶりの高水準となった。
但し、先行き判断DIは大企業製造業がプラス8、大企業非製造業がプラス24でどちらも悪化を見込んでおり、依然として先行きには不透明感がある。
住宅市場は、大手中堅メーカー15社の11月受注棟数伸率が前年同月比▲6.5%、集客が同▲7~8%となり、受注・集客とも中間速報から下方修正となった。
厳しい市場環境が続くが、子育てエコホームなどの支援策やフラット35金利引き下げなどの新たな後押し材料もある。
積極的な仕掛け、迅速・丁寧なフォローで新春のリアル集客に結び付けたい。
■製造業・非製造業の業況判断(2023年12月)
資料)日本銀行「短観」2023年12月(全国企業短期経済観測調査)
【2.イベント情報】2024年新春の【展示場オープン日】と【販促仕掛け】
~【展示場】3~4日オープンが平均像、【販促】例年並みの取り組み
【3.受注情報】11月受注最終集計
~大手・中堅15社▲6.5%、大手10社▲10.4%、中堅5社11.7%増に下方修正
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1240 (12/23/2024) - 【1.今週の視点】 2024年11月消費者物価指数2.7%上昇、39カ月連続増/前月比0.4p上昇 ●消費者物価 総務省が20日に発表した11月の全国消費者物価指数(2020年=100)によると、変動が大きい生鮮食品を除…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1239 (12/16/2024) - 【1.今週の視点】 12月短観/業況判断【大企業製造業】2四半期ぶり改善、先行きは小幅悪化見込む ●日銀短観 日銀が13日発表した12月短観によると、大企業製造業の業況判断指数(DI)がプラス14となり、前回9月の13か…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1238 (12/9/2024) - 【1.今週の視点】 内閣府「景気動向指数」/一致指数(足元)2カ月連続上昇 ●景気動向 内閣府が6日発表した10月の景気動向指数速報(2020年=100)は、足元の景気動向を示す一致指数が前月比2.5ポイント上昇の116…続きを読む