週刊住宅産業エクスプレス―vol.1190

【1今週の視点】

11月街角景気/現状判断・横ばい、先行き判断・4カ月ぶり改善

●景気動向
内閣府が8日発表した11月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが49.5となり前月から横ばいとなった。
インバウンドや観光などが景況感を押し上げる一方で、物価高や節約志向が下押し要因となっている。
内閣府では現状の景気判断を「緩やかに回復基調が続いているものの、一服感がみられる」とし前月の表現を維持した。
また、先行き判断DIは49.4となり前月比で1.0ポイント上昇し4カ月ぶりに改善した。
内閣府では先行きについて「価格上昇の影響等を懸念しつつも、緩やかな回復が続くとみている」とし前月の表現を維持した。

住宅市場は、大手中堅メーカー10社の11月受注棟数伸率が前年同月比▲0.6%、集客が同▲5%となった。
厳しい市場環境が続いているが、子育てエコホーム支援事業やフラット35金利引き下げなどの後押し材料もある。
積極的な仕掛けを継続し住宅計画者の背中を後押ししたい。

●2023年11月受注棟数伸率
★全体10社計…▲0.6%、前月比2.1p上昇、8カ月連続減
★大手 7社計…▲4.9%、前月比1.3p低下、8カ月連続減
★中堅 3社計…13.0%増、前月比11.3p上昇、4カ月連続増

■街角景気の推移
街角景気の推移資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」

 

【2.11月受注速報】主要10社計▲0.6%、8カ月連続減

~【受注】支援策積極訴求の一条が底上げ、【集客】展示場苦戦も資料請求プラス続く

  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1246 (2/17/2025) - 【1.今週の視点】 1月街角景気/現状判断3カ月ぶり悪化、先行き2カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が10日に発表した1月「景気ウオッチャー調査」によると、街角の足元の景気実感を示す現状判断指数が48.6となり、前月比0.…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1245 (2/10/2025) - 【1.今週の視点】 12月景気動向指数/一致指数(足元)2カ月ぶり改善 ●景気動向 内閣府が7日発表した2024年12月の景気動向指数速報(2020年=100)によると、足元の景気を示す一致指数が116.8となり前月比1…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1244 (2/3/2025) - 【1.今週の視点】 12月新設住宅着工戸数▲2.5%、持家4.6%増/2024年計79.2万戸、▲3.4% ●住宅着工 国土交通省の建築着工統計によると12月の新設住宅着工戸数は62,957戸、前年同月比▲2.5%(前年…続きを読む

 

by .