【1.今週の視点】
10月街角景気/現状判断・先行き判断とも3カ月連続悪化
●景気動向
内閣府が9日発表した10月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが49.5となり前月比で0.4ポイント低下し3カ月連続で悪化した。
内閣府では現状の景気判断を「緩やかに回復基調が続いているものの、一服感がみられる」とし前月の表現を維持した。
一方、先行き判断DIは48.4となり前月比で1.1ポイント低下し、3カ月連続で悪化した。内閣府では先行きについて「価格上昇の影響等を懸念しつつも、緩やかな回復が続くとみている」としている。
住宅市場は、大手中堅メーカー13社の10月受注棟数伸率が前年同月比▲2.0%、集客が同▲13%となった。
消費増税と新型コロナの影響を除く18年10月比では受注81%水準、集客50%水準となる。
厳しい状況が続いているが、「フラット35」「住宅省エネ2024キャンペーン」など新しい後押し材料も出てきた。
積極的な仕掛けで住宅計画者の背中を後押ししたい。
●2023年10月受注棟数伸率
★全体13社計…▲2.0%、前月比3.9p上昇、7カ月連続減
★大手 8社計…▲3.0%、前月比4.4p上昇、7カ月連続減
★中堅 5社計…1.7%増、前月比2.5p低下、3カ月連続増
■街角景気の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.10月受注速報】主要13社計▲2.0%、7カ月連続減
~【受注】厳しい中、何とか踏ん張る、【集客】休日当たり▲4~5%、資料請求プラス
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1242 (1/20/2025) - 【1.今週の視点】 日銀「生活意識アンケート調査」/景況感「良くなった」3.9%に低下 ●景況感 日銀が17日発表した2024年12月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、「1年前と比べた現在の景況感」について「…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1241 (1/14/2025) - 【1.今週の視点】 11月新設住宅着工戸数▲1.8%、7カ月連続減/持家11.1%増、2カ月連続増 ●住宅着工 国土交通省の建築着工統計によると11月の新設住宅着工戸数は65,037戸、前年同月比▲1.8%(前年11月▲…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1240 (12/23/2024) - 【1.今週の視点】 2024年11月消費者物価指数2.7%上昇、39カ月連続増/前月比0.4p上昇 ●消費者物価 総務省が20日に発表した11月の全国消費者物価指数(2020年=100)によると、変動が大きい生鮮食品を除…続きを読む