【1.今週の視点】
9月街角景気/現状判断・先行き判断とも2カ月連続悪化
●景気動向
内閣府が10日発表した9月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが49.9となり前月比で3.7ポイント低下し2カ月連続で悪化した。
今年1月(48.5)以来の低水準。内閣府では現状の景気判断を「緩やかに回復基調が続いているものの、一服感がみられる」とし前月の「緩やかに回復している」から下方修正した。
一方、先行き判断DIは49.5となり前月比で1.9ポイント低下し、2カ月連続で悪化した。
住宅市場は、大手中堅メーカー15社の9月受注棟数伸率が前年同月比▲5.9%、集客が同▲5%となった。
消費増税と新型コロナの影響を除く18年9月比では受注77%水準、集客46%水準となる。
資料請求はプラスのところが目立つが、厳しい状況に変わりはない。WEBを含む積極的な仕掛けの継続で住宅計画者の動きを後押ししたい。
●2023年9月受注棟数伸率
★全体15社計…▲5.9%、前月比1.3p低下、6カ月連続減
★大手10社計…▲7.4%、前月比1.1p低下、6カ月連続減
★中堅 5社計…4.2%増、前月比2.1p低下、2カ月連続増
■街角景気の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.9月受注速報】主要15社計▲5.9%、6カ月連続減
~18年比で受注77%水準、集客46%水準に悪化/資料請求はプラス回復目立つ
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1246 (2/17/2025) - 【1.今週の視点】 1月街角景気/現状判断3カ月ぶり悪化、先行き2カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が10日に発表した1月「景気ウオッチャー調査」によると、街角の足元の景気実感を示す現状判断指数が48.6となり、前月比0.…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1245 (2/10/2025) - 【1.今週の視点】 12月景気動向指数/一致指数(足元)2カ月ぶり改善 ●景気動向 内閣府が7日発表した2024年12月の景気動向指数速報(2020年=100)によると、足元の景気を示す一致指数が116.8となり前月比1…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1244 (2/3/2025) - 【1.今週の視点】 12月新設住宅着工戸数▲2.5%、持家4.6%増/2024年計79.2万戸、▲3.4% ●住宅着工 国土交通省の建築着工統計によると12月の新設住宅着工戸数は62,957戸、前年同月比▲2.5%(前年…続きを読む