【1.今週の視点】
8月街角景気/現状判断・先行き判断とも2カ月ぶり悪化
●景気動向
内閣府が8日発表した8月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが53.6となり前月比で0.8ポイント低下し2カ月ぶりに悪化した。
内閣府では景気判断の表現を「緩やかに回復している」とし前月の判断を据え置いた。
一方、先行き判断DIは51.4となり前月比で2.7ポイント低下し2カ月ぶりに悪化した。内閣府では先行きについて「価格上昇の影響等を懸念しつつも、緩やかな回復が続くとみている」としている。
住宅市場は、大手中堅メーカー15社の7月受注棟数伸率が前年同月比▲8.0%、集客が同▲7~8%となった。長引く集客減で商談絶対数が不足しており、住宅価格の高騰や物価高で「予算が追い付かない」という住宅計画者が増加している。
市場やユーザーの変化に対応した商品戦略がこれまで以上に重要なテーマになりそうだ。
■街角景気(現状判断・先行き判断)の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.ユーザー動向『2022年度フラット35利用者調査』(住宅金融支援機構)より
~全住宅タイプで「年齢」「世帯年収」「建設費・購入価格」「返済負担率30%以上」が上昇
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1239 (12/16/2024) - 【1.今週の視点】 12月短観/業況判断【大企業製造業】2四半期ぶり改善、先行きは小幅悪化見込む ●日銀短観 日銀が13日発表した12月短観によると、大企業製造業の業況判断指数(DI)がプラス14となり、前回9月の13か…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1238 (12/9/2024) - 【1.今週の視点】 内閣府「景気動向指数」/一致指数(足元)2カ月連続上昇 ●景気動向 内閣府が6日発表した10月の景気動向指数速報(2020年=100)は、足元の景気動向を示す一致指数が前月比2.5ポイント上昇の116…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1237 (12/3/2024) - 【1.今週の視点】 10月新設住宅着工戸数▲2.9%、6カ月連続減/持家9.0%増、35カ月ぶり増 ●住宅着工 国土交通省の建築着工統計によると10月の新設住宅着工戸数は69,669戸、前年同月比▲2.9%(前年10月▲…続きを読む