週刊住宅産業エクスプレス―vol.1176

【1今週の視点】

8月月例経済報告/総括判断「緩やかに回復」3カ月連続据え置き 

●景気動向
内閣府が28日発表した8月の月例経済報告によると、国内景気の総括判断を「緩やかに回復している」とし3カ月連続で据え置いた。
個別項目では「輸出」の判断を上方修正した。自動車生産の回復や半導体需要の底打ちが背景にあるという。

一方、「住宅建設」の判断を下方修正した。
住宅着工戸数が減少傾向にあり、特に持家と分譲住宅の弱さを反映した。
また、景気の先行きについては、中国経済に対する懸念を指摘している。

住宅市場は、大手中堅メーカー15社の7月受注棟数伸率が前年同月比▲8.0%、集客が同▲7~8%となった。
新型コロナと消費増税の影響を除く2018年比では受注が77%水準(▲23%)、集客が52%水準(▲48%)となる。
積極的な仕掛けの継続、丁寧なフォローの徹底で住宅計画者の背中を後押ししたい。

■内閣府「月例経済報告」(令和5年8月)
内閣府「月例経済報告」(令和5年8月)

 

【2.受注情報】2023年7-9月・10-12月受注予想(アンケート調査より)

~7-9月・10-12月とも金額【前年並み~5%増】が平均像
 

【3.トピック】『第17回キッズデザイン賞』決定

~積水、大和、化学、ミサワ、住林、中央住宅など258点受賞
 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

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