【1.今週の視点】
5月景気動向指数/一致(現状)2カ月ぶり悪化、先行2カ月連続改善
●景気動向
内閣府が7日発表した5月の景気動向指数(速報、2020年=100)は、景気の現状を示す「一致指数」が前月比0.4ポイント低下の113.8となり2カ月ぶりに悪化した。鉱工業生産、輸出数量、有効求人倍率などが下押しした。
基調判断は、4月改定値時点の「改善を示している」で据え置いた。
一方、数カ月先の景気の見通しを示す「先行指数」は前月比1.4ポイント上昇の109.5となり2カ月連続で改善した。新設住宅着工床面積や東証株価指数、鉱工業用生産在庫率指数の改善が寄与した。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー15社の5月受注棟数伸率が前年同月比▲21.3%、消費増税・新型コロナの影響を除く18年5月比で77%水準(▲23%)となる。
住宅価格の高騰、物価高、実質賃金の低下などにより慎重な顧客が目立ち、予算が追い付かない住宅計画者も増加している。
積極的な仕掛けの継続、丁寧なフォロー、安心・安全の提案で住宅計画者の背中を後押しし、一件でも多くの契約に結び付けたい。
■景気動向指数の推移
資料)内閣府「景気動向指数」
【2.業界動向】2023年度第1Q(4-6月)ニュース一覧
~「こだわり層向け高付加価値提案」「残価設定型住宅ローン」など新しい動き
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1235 (11/18/2024) - 【1.今週の視点】 10月街角景気/現状判断・先行き判断とも2カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が11日発表した10月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが前月比0.3ポイント低下の47.5となり…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1234 (11/11/2024) - 【1.今週の視点】 財務省「経済情勢報告」/全11地域のうち5地域で判断を上方修正 ●景気動向 財務省が7日発表した10月の「全国財務局管内経済情勢報告」によると、全国の景気判断を「一部に弱さがみられるものの、緩やかに…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1233 (11/5/2024) - 【1.今週の視点】 10月例経済報告/「基調判断」据え置き、「生産」下方修正 ●景気動向 内閣府が29日に公表した10月の月例経済報告によると、国内景気の基調判断を「一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している」とし、…続きを読む