週刊住宅産業エクスプレス―vol.1161

【1今週の視点】

4月街角景気/【現状】3カ月連続改善、【先行き】5カ月連続改善

●景気動向
内閣府が11日発表した4月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが54.6となり前月比で1.3ポイント上昇し3カ月連続で改善した。
内閣府では景気判断の表現を「持ち直している」とし前月の判断を据え置いた。

一方、先行き判断DIは55.7となり前月比で1.6ポイント上昇し5カ月連続で改善した。
内閣府では「価格上昇の影響等を懸念しつつも、持ち直しが続くとみている」とし判断を据え置いた。

住宅市場は、大手・中堅住宅メーカー12社の4月受注棟数伸率が前年同月比▲8.0%、2カ月ぶり減となった。3月特殊要因の大和Hを除くと5カ月連続減となる。
一方、先行指標の集客は10%増、11カ月ぶり増となった。大阪「みのお」など新規会場が牽引している。市場環境は厳しいが積極的な仕掛けの継続、丁寧なフォロー、安心・安全の提案で背中を後押ししたい。

●2023年4月受注棟数伸率
★全体12社計…▲8.0%、前月比14.2p低下、2カ月ぶり減
★大手 7社計…▲7.2%、前月比13.2p低下、2カ月ぶり減
★中堅 5社計…▲10.4%、前月比17.3p低下、2カ月ぶり減

■街角景気(現状判断・先行き判断)の推移
街角景気(現状判断・先行き判断)の推移資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」

 

【2.4月受注速報】主要12社計▲8.0%、2カ月ぶり減

~【受注】主力の戸建請負は大半▲2ケタ、【集客】大阪「みのお」など新規・リニューアル会場が牽引
 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1246 (2/17/2025) - 【1.今週の視点】 1月街角景気/現状判断3カ月ぶり悪化、先行き2カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が10日に発表した1月「景気ウオッチャー調査」によると、街角の足元の景気実感を示す現状判断指数が48.6となり、前月比0.…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1245 (2/10/2025) - 【1.今週の視点】 12月景気動向指数/一致指数(足元)2カ月ぶり改善 ●景気動向 内閣府が7日発表した2024年12月の景気動向指数速報(2020年=100)によると、足元の景気を示す一致指数が116.8となり前月比1…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1244 (2/3/2025) - 【1.今週の視点】 12月新設住宅着工戸数▲2.5%、持家4.6%増/2024年計79.2万戸、▲3.4% ●住宅着工 国土交通省の建築着工統計によると12月の新設住宅着工戸数は62,957戸、前年同月比▲2.5%(前年…続きを読む

 

by .