【1.今週の視点】
日銀3月短観/大企業製造業の景況感は5四半期連続悪化
●景気動向
日銀が3日発表した3月短観(3カ月ごとに企業の景気判断を調査)によると、大企業・製造業の業況判断指数(DI)はプラス1となりで5四半期連続で悪化し、2020年12月以来の低水準となった。
製造コストの高騰や海外経済の減速が景況感を押し下げた。
一方、大企業・非製造業はプラス20となり4四半期連続で改善した。先行きについては、大企業・製造業がプラス3に改善を予想する一方、大企業・非製造業はプラス15へ悪化を見込んでいる。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー15社の2月実績で、受注棟数が前年同月比▲3.8%(18年比84%水準)、先行指標の集客が▲10%(同54%水準)となり、厳しい状況が続いている。
先行きは不透明だが、中身の濃い住宅計画者も確実に動いている。
支援策やWEBの有効活用、丁寧なフィロー、自社の強み訴求、安心・安全の提案など徹底し、一件でも多くの契約に結び付けたい。
■企業の業況判断
資料)日銀「全国企業短期経済観測調査」(2023年3月)
【2.広告・販促戦略】2023年度大手メーカーのイメージキャラクター戦略
~【タレント・有名人】大和・住林は複数起用、【マスコット】「起用しない」が増加
【3.ファイナンス情報】住宅会社の株主優待・配当利回り
~優待よりも配当重視、16社中6社増配
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1240 (12/23/2024) - 【1.今週の視点】 2024年11月消費者物価指数2.7%上昇、39カ月連続増/前月比0.4p上昇 ●消費者物価 総務省が20日に発表した11月の全国消費者物価指数(2020年=100)によると、変動が大きい生鮮食品を除…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1239 (12/16/2024) - 【1.今週の視点】 12月短観/業況判断【大企業製造業】2四半期ぶり改善、先行きは小幅悪化見込む ●日銀短観 日銀が13日発表した12月短観によると、大企業製造業の業況判断指数(DI)がプラス14となり、前回9月の13か…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1238 (12/9/2024) - 【1.今週の視点】 内閣府「景気動向指数」/一致指数(足元)2カ月連続上昇 ●景気動向 内閣府が6日発表した10月の景気動向指数速報(2020年=100)は、足元の景気動向を示す一致指数が前月比2.5ポイント上昇の116…続きを読む