週刊住宅産業エクスプレス―vol.1153

【1今週の視点】

2月街角景気/【現状】4カ月ぶり改善、【先行き】3カ月連続改善

●景気動向
内閣府が8日発表した2月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが52.0となり前月比で3.5ポイント上昇し4カ月ぶりに改善した。
内閣府では景気判断の表現を「緩やかに持ち直している」とし、1月の「持ち直しの動きがみられる」から上方修正した。
一方、先行き判断DIは50.8となり前月比で1.5ポイント上昇し3カ月連続で上昇した。
内閣府では先行きについて「価格上昇の影響等を懸念しつつも、緩やかな持ち直しが続くとみている」とした。

住宅市場は、大手・中堅住宅メーカー13社の2月受注棟数伸率が前年同月比▲4.1%、先行指標の集客が同▲8%となった。
商談客の絶対数不足に加え、価格高騰、物価高、生活不安等が下押しとなっている。住宅計画者の不安を取り除く丁寧なフォロー、安心・安全の提案で背中を後押ししたい。

●2023年2月受注棟数伸率
★全体13社計…▲4.1%、前月比5.2p低下、5カ月ぶり減
★大手 9社計…▲3.6%、前月比3.3p低下、2カ月連続減
★中堅 4社計…▲6.4%、前月比12.6p低下、5カ月ぶり減

■街角景気(現状判断・先行き判断)の推移
街角景気(現状判断・先行き判断)の推移資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」

 

【2.2月受注速報】主要13社計▲4.1%、5カ月ぶり減

~【受注】商談数減、物価高で苦戦目立つ、【集客】18年比55%水準で低迷
 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1246 (2/17/2025) - 【1.今週の視点】 1月街角景気/現状判断3カ月ぶり悪化、先行き2カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が10日に発表した1月「景気ウオッチャー調査」によると、街角の足元の景気実感を示す現状判断指数が48.6となり、前月比0.…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1245 (2/10/2025) - 【1.今週の視点】 12月景気動向指数/一致指数(足元)2カ月ぶり改善 ●景気動向 内閣府が7日発表した2024年12月の景気動向指数速報(2020年=100)によると、足元の景気を示す一致指数が116.8となり前月比1…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1244 (2/3/2025) - 【1.今週の視点】 12月新設住宅着工戸数▲2.5%、持家4.6%増/2024年計79.2万戸、▲3.4% ●住宅着工 国土交通省の建築着工統計によると12月の新設住宅着工戸数は62,957戸、前年同月比▲2.5%(前年…続きを読む

 

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