【1.今週の視点】
11月街角景気/現状判断4カ月ぶり悪化、先行き判断3カ月連続悪化
●景気動向
内閣府が8日発表した11月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが48.1となり前月比1.8ポイント低下し、4カ月ぶりに悪化した。
内閣府では基調判断を「持ち直しの動きが見られる」とし、前月の判断を据え置いた。
一方、先行き判断DIは45.1となり前月比1.3ポイント低下し、3カ月連続の悪化となった。
内閣府では先行きについて「持ち直しへの期待がある一方、価格上昇の影響等に対する懸念がみられる」とし、前月の判断を据え置いた。
住宅市場は、大手中堅11社の11月受注棟数伸率が前年同月比3.3%増、2カ月連続増、先行指標の集客が▲10%、6カ月連続減となった。
受注は「こどもエコすまい支援事業」が後押し材料となったが前年のハードルが低く回復感は感じられない。
住宅計画者の期待を裏切らない接客・商談で背中を後押しし、一件でも多くの契約に結び付けたい。
●2022年11月受注棟数伸率
★全体11社計…3.3%増、前月比1.2p上昇、2カ月連続増
★大手 8社計…1.7%増、前月比2.8p上昇、7カ月ぶり増
★中堅 3社計…11.4%増、前月比8.1p低下、2カ月連続増
■街角景気(現状判断・先行き判断)の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.11月受注速報】主要11社計3.3%増、2カ月連続増
~【受注】「こどもエコ住まい」後押しもハードル低い、【集客】▲10%、18年比▲45%
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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