【1.今週の視点】
10月消費者物価指数3.6%上昇、40年8カ月ぶり伸び率
●消費者物価
総務省が18日発表した10月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、【生鮮食品を除く総合】で103.4、前年同月比3.6%上昇した。
9月の3.0%上昇を大幅に上回り、1982年2月以来、40年8カ月ぶりの伸び率となった。
原材料高を背景に多くの食料品などが10月から一斉に値上がりしたことなどが影響した。
物価上昇による消費マインドの低下が懸念される。
住宅市場は10月の大手・中堅住宅メーカー15社の受注棟数伸率が前年同月比2.1%増、14カ月ぶり増、先行指標の集客が同▲5%、5カ月連続減となった。
受注は戸建てで厳しい状況が続いており、集客はGWをピークに悪化傾向にある。
住宅価格の高騰に加え、物価高も下押しになるが、「こどもエコすまい支援事業」など使える武器を最大限活用し、住宅計画者の背中を後押ししたい。
■消費者物価指数の伸率推移
資料)総務省「消費者物価指数」(2020年基準)
【2.財務情報】住宅メーカーの2022年度中間業績と通期予想
~【中間業績】全5社増収、営業増益3社/【通期予想】全5社増収、営業増益4社
【3.受注情報】2022年10月受注最終集計
~大手・中堅15社計2.1%増、大手10社計▲1.1%に上方修正
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1240 (12/23/2024) - 【1.今週の視点】 2024年11月消費者物価指数2.7%上昇、39カ月連続増/前月比0.4p上昇 ●消費者物価 総務省が20日に発表した11月の全国消費者物価指数(2020年=100)によると、変動が大きい生鮮食品を除…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1239 (12/16/2024) - 【1.今週の視点】 12月短観/業況判断【大企業製造業】2四半期ぶり改善、先行きは小幅悪化見込む ●日銀短観 日銀が13日発表した12月短観によると、大企業製造業の業況判断指数(DI)がプラス14となり、前回9月の13か…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1238 (12/9/2024) - 【1.今週の視点】 内閣府「景気動向指数」/一致指数(足元)2カ月連続上昇 ●景気動向 内閣府が6日発表した10月の景気動向指数速報(2020年=100)は、足元の景気動向を示す一致指数が前月比2.5ポイント上昇の116…続きを読む