【1.今週の視点】
8月街角景気/現状判断・先行き判断とも3カ月ぶり改善
●景気動向
内閣府が8日発表した8月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが45.5となり前月比1.7ポイント上昇し、3カ月ぶりに改善した。
低水準ではあるが、3年ぶりに行動制限のない夏休みやお盆を迎え景況感が多少上向いた。内閣府では基調判断を「持ち直しに足踏みがみられる」とし、下方修正した前月の判断を据え置いた。
また、先行き判断DIは49.4となり前月比6.6ポイント上昇し、同じく3カ月ぶりに改善した。内閣府では先行きについて「価格上昇の影響等を懸念しつつも、持ち直しへの期待がみられる」としている。
住宅市場は、大手中堅11社の中間集計で8月の受注棟数伸率が前年同月比▲12.4%、集客が▲3%となった。新型コロナと消費増税の影響を除く18年8月比では受注が85%水準(▲15%)、集客が57%水準(▲43%)と厳しい状況が続く。
それでも中身の濃い住宅計画者が確実に動いている。住宅計画者の期待値以上、価格以上の接客・商談で背中を後押しし、一件でも多くの契約に結び付けたい。
●2022年8月受注棟数伸率
★全体11社計…▲12.4%、前月比2.3p低下、12カ月連続減
★大手 7社計…▲11.7%、前月比0.2p低下、4カ月連続減
★中堅 4社計…▲16.0%、前月比12.1p低下、5カ月連続減
■街角景気(現状判断・先行き判断)の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.8月受注速報】主要11社計▲12.4%、12カ月連続減
~【受注】戸建請負/苦戦、集合/好調、【集客】▲3%、18年比57%水準
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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