週刊住宅産業エクスプレス―vol.1126

【1今週の視点】

7月街角景気/現状判断・先行き判断とも2カ月連続悪化

●地域経済
内閣府が8日発表した7月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが43.8となり前月比9.1ポイント低下し、2カ月連続で悪化した。下げ幅は今年1月(▲19.6ポイント)以来の大きさとなる。
新型コロナの感染拡大や食料品などの価格上昇が影響した。

内閣府では基調判断を「持ち直しに足踏みがみられる」とし、前月の「緩やかに持ち直している」から下方修正した。
また、先行き判断DIは42.8となり前月比4.8ポイント低下し、同じく2カ月連続で悪化した。
内閣府では先行きについて「持ち直しへの期待がある一方、価格上昇の影響等に対する懸念がみられる」としている。

住宅市場は、大手中堅15社集計で7月の受注棟数が前年同月比▲10.1%、集客が▲15%と厳しい状況になった。
それでも中身の濃い住宅計画者が確実に動いている。
住宅計画者の期待値以上、価格以上の接客・商談で一件でも多くの契約に結び付けたい。

●2022年7月受注棟数伸率
★全体15社計…▲10.1%、前月比6.8p低下、11カ月連続減
★大手10社計…▲11.5%、前月比8.2p低下、3カ月連続減
★中堅5社計…▲3.9%、前月比1.0p低下、4カ月連続減

■街角景気(現状判断・先行き判断)の推移
街角景気(現状判断・先行き判断)の推移資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」数」

 

【2.7月受注速報】主要15社計▲10.1%、11カ月連続減

~【受注】動き鈍化、コロナ感染拡大も影響、【集客】▲15%、18年比57%水準に悪化
 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1217 (7/16/2024) - 【1.今週の視点】 5月新設住宅着工戸数▲5.3%、2カ月ぶり減/持家▲8.7%、30カ月連続減 ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると5月の新設住宅着工戸数は65,882戸、前年同月比▲5.3%(前年5月3.5%増)…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1216 (7/5/2024) - 【1.今週の視点】 6月月例経済報告/現状判断「景気は、このところ足踏みも緩やかに回復」据え置き ●景気動向 内閣府が27日発表した6月の月例経済報告によると、国内景気の現状判断を「このところ足踏みもみられるが、緩やかに…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1215 (6/28/2024) - 【1.今週の視点】 5月消費者物価2.5%上昇/電気代14.7%上昇 ●消費者物価 総務省が21日に発表した5月の全国消費者物価指数によると、変動が大きい生鮮食品を除く総合が107.5となり、前年同月比2.5%の上昇とな…続きを読む

 

by .