【1.今週の視点】
6月消費者物価指数2.2%上昇、3カ月連続2%超え
●消費者物価
総務省が22日発表した6月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、【総合】で101.8、前年同月比2.4%上昇、【値動きの大きい生鮮食品を除く総合】で101.7、同2.2%上昇した。
今年4月に、消費税8%への増税の影響が残る2015年3月(同2.2%上昇)以来、7年1カ月ぶり(消費税の影響を除くと08年9月以来、13年7カ月ぶり)の2%台に乗ったが、4月以降3カ月連続の2%超えとなる。
物価上昇は10カ月連続になり、特に、都市ガス代や電気代を含む【エネルギー】は16.5%の上昇となる。
住宅市場においても、コロナ以降のウッドショックや資材価格の高騰、資材不足などに加え、ウクライナ情勢による資源高、円安などの影響もあり、値上げによる住宅価格の上昇が続いている。
もともと、住宅メーカーの住宅価格はコロナ以前から大幅な上昇が続いていたが、いよいよ予算が追い付かない住宅計画者が増加傾向にある。
今後も、価格や先行き不安を要因とした様子見客が増えることが予想される。
予算2,000万円台~3,000万円台のボリュームゾーン獲得には、商品戦略と価格戦略が大きなテーマになるだろう。
■消費者物価指数の伸率推移
資料)総務省「消費者物価指数」(2020年基準)
【2.ビルダー・FC特集】2022年4-6月受注・集客動向
~【受注】全社▲2ケタ、予算に合わない顧客増加、【集客】全社マイナス、見極めも重要に
【3.受注情報】2022年6月受注・集客最終集計
~【大和ハウス】受注4%増、集客▲9%、【大手10社集客】▲6%
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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