【1.今週の視点】
4月街角景気/現状3カ月連続改善・先行き4カ月連続改善
●企業景況感
財務省と内閣府が13日発表した4-6月期の法人企業景気予測調査によると、大企業の全産業の景況判断指数(BSI)が▲0.9となり、2四半期連続で「下降」が「上昇」を上回った。
ロシアのウクライナ侵攻を背景とする原油高などの影響が出ている。
中堅企業も2四半期連続マイナスの▲2.1、中小企業は33四半期連続マイナスの▲14.8となる。
なお、大企業の全産業の見通しは7-9月期がプラス6.3、10-12月期はプラス6.4となり、中堅企業も先行きはプラスを見込むが、中小企業はマイナスが続くとしている。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー15社の5月受注棟数伸率が前年同月比▲0.6%、集客が5%増となった。
先週号に掲載した13社の中間速報では受注が1.2%増、9カ月ぶり増だったが、後で判明した2社がマイナス受注となったため。
先行きは不透明で予断を許さない状況が続くが、集客は持ち直しの兆しがみられる。
住宅計画者の期待を裏切らない接客・商談で一件でも多くの契約に結び付けたい。
■企業景況感の推移
資料)財務省財務総合政策研究所「法人企業景気予測調査」
【2.業界動向】2021年度【環境設備機器】の採用状況
~平均採用率/太陽光73.4%↑、燃料電池12.1%↓、蓄電池43.6%↓、HEMS71.2%↓
【3.受注情報】2022年5月受注最終集計
~大手・中堅15社▲0.6%、大手10社▲0.2%に下方修正
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1248 (3/3/2025) - 【1.今週の視点】 1月新設住宅着工戸数▲4.6%、9カ月連続減/持家▲8.6%、4カ月ぶり減 ●住宅着工 国土交通省の建築着工統計によると1月の新設住宅着工戸数は56,134戸、前年同月比▲4.6%(前年1月▲7.5%…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1247 (2/25/2025) - 【1.今週の視点】 2月月例経済報告/景気基調判断「一部に足踏みも、緩やかに回復」据え置き ●景気動向 内閣府が19日に公表した2月の月例経済報告によると、国内景気の基調判断を「一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復して…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1246 (2/17/2025) - 【1.今週の視点】 1月街角景気/現状判断3カ月ぶり悪化、先行き2カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が10日に発表した1月「景気ウオッチャー調査」によると、街角の足元の景気実感を示す現状判断指数が48.6となり、前月比0.…続きを読む