【1.今週の視点】
3月【消費者心理】3カ月連続悪化/ウクライナ情勢、物価高など影響
●景気動向
内閣府が8日発表した3月の消費動向調査によると、消費者心理を示す「消費者態度指数」が32.8となり、前月比2.4ポイント低下し、3カ月連続で悪化した。
消費者態度指数を構成する4つの意識指標(暮らし向き、収入の増え方、雇用環境、耐久消費財の買い時判断)はいづれも3カ月以上の連続悪化となった。
内閣府では、基調判断を「弱い動きがみられる」とし、前月の「弱含んでいる」から下方修正した。
住宅市場は、大手中堅9社集計で3月の受注棟数が前年同月比▲7.3%、集客が▲5%となった。
新型コロナによるまん延防止は3/21で前面解除されたが感染再拡大の兆しがあり、ウクライナ情勢による影響も懸念される。
予断を許さない状況が続く。
●2022年3月受注棟数伸率
★全体9社計…▲7.3%、前月比0.6p上昇、7カ月連続減
★大手5社計…▲7.2%、前月比2.7p上昇、8カ月連続減
★中堅4社計…▲8.5%、前月比12.2p低下、2カ月ぶり減
■消費者心理(消費者態度指数)・各意識指標の推移
資料)内閣府「消費動向調査」
【2.3月受注速報】主要9社計▲7.3%、7カ月連続減
~【受注】何とか踏ん張るが弱含み、【集客】▲5%、18年比▲30%水準
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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