ここ最近、ハウスメーカーで「今、エネファームの提案に力を入れている」という話をしばしば耳にします。昨年まではエネファームの採用に全社的に注力しているのは積水ハウスと住友林業くらいでしたが、どうも今年になって状況は変わりつつあるようです。
広告においても、この数か月間でエネファームの提案が度々見られるようになりました。下記のトヨタホームの広告では、デンソーの全館空調システムとアイシン精機のエネファームというグループ会社の製品を同時に購入することで、初期費用をお値打ちにするモニターキャンペーンを告知しています。
エネファームの増加には、太陽光発電による売電額の減少が大きく影響していると思われます。一つは売電価格の減少により「太陽光で売電=おトク」の提案が難しくなってきたこと。もう一つは、今年度の1kW売電価格が太陽光10kw超では1kWあたり税込で34.56円となりますが、ダブル発電でも30円とこれまで大きく開いていた売電価格の差が縮まってきたことです。
大容量を搭載するとなると屋根の形に制限がありますし、近頃は地域ビルダーでも10kw超商品の取り扱いが増えています。競合すれば容量勝負、即ち最終的にどれだけお得になるかという価格勝負になるため、ハウスメーカーにとっては不利になるケースも多いと聞きます。無理に大容量の太陽光を載せようとするよりも、太陽光+エネファームでダブル発電となっていくのは、ある意味では自然な流れなのかもしれません。(平野)”
太陽光売電価格減少で、エネファームが増えている?