ブレイン・マシン・インタフェイスの実証進む~積水ハウス

先日、積水ハウスなど共同研究グループ(ATR、NTT、島津製作所、慶應義塾大学)による技術BMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)の研究成果を見せていただく機会がありました。

BMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)とは、人間の脳の情報を読み取り機械などを制御する技術です。まだ研究段階ではありますが、実現すればお年寄りや体の不自由な方などが、家の中で不自由なく設備や家電などを操作することが可能となります。積水ハウスは、このような技術の住宅内での検証を行うため、住宅内に3000個以上のセンサーを配備したBMIハウスという実証棟を建築し、介助者と要介護者の間に生じるコミュニケーションに関する調査を行っています。

二世帯住宅を想定した実証棟では、親世帯の“見守り”として、BMIにより親がストレスを感じた場合、子世帯に照明の色や音などで知らせる設備がありました。見守りのためにはビデオカメラを設置することが手っ取り早いですが、それでは個人のプライバシーが尊重されません。そこで、色や音、匂いなどを使って二世帯の間で緩やかに状況を緩やかに伝えるという手段が執られているそうです。

最新テクノロジーの開発はもちろん、それを使う人同士のコミュニケーションに関する課題を解決していくことも重要で、住宅会社としての使命であると考えられます。(関・和)

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