今年1月1日に相続税制度が改正され、特に地価の高い都心部での相続税対象者が増加することが予想される中、相続税対策として「二世帯住宅」や「賃貸併用住宅」に注目が集まっています。その中で先週末、新宿展示場に大和ハウスの店舗併用二世帯住宅がオープンしました。
最近店舗併用住宅のモデルハウスは多いですが、こちらの展示場は、「音の響き」まで追求して独自開発した快適防音室「奏でる家」を備えているのが特徴です。いままでの防音室のイメージは「狭い・低い・暗い」が一般的でしたが、「奏でる家」は建物と同時に設計するため、様々なこだわりに対応することができ、「広い部屋・高い天井・大きな窓のある明るさ」を実現しています。
また性能もさることながらコストパフォーマンスも魅力で、専門会社が行う後付の防音室と比べ1/4程度の価格に抑えることができます。営業目線で見れば他社がコスト的に敬遠しがちな防音室を積極的に訴求できるところが強みになると思います。
2012年度は106棟、2013年度は180棟と大和ハウスにおける「奏でる家」の採用数は年々増加しています。特に客層として多いのは、二世帯客とのこと。親世帯と子世帯との交流の場として、楽器演奏だけではなく、ホームシアターなどそれぞれの趣味を共有、または一人でゆっくり楽しむスペースとして使われます。また、孫のピアノの練習など将来的には三世帯に対応したスペースとなり、意外と使用頻度が高くなります。
若干ニッチな商品と思われるかもしれませんが、二世帯に絞って考えれば生活上のメリットも多く、コスト的にも孫のピアノの練習のためという名目で親からの援助も弾み、今後も採用率は高くなると思います。(高津)