当ブログの1月16日号にて、今年は防災住宅が注目テーマであるとして、積水化学工業の「戸建て住宅向け飲料水貯留システム」を取り上げました。今回はその第2弾として、4月に発表されたミサワホームの「MISAWA-LCP(Life Continuity Performance)」を紹介します。
これは、防災・減災ソリューションとして独自の生活継続性能を策定したもので、平常時、災害時、災害後のいずれにも安心な暮らしを提案することを目的としています。各段階で、設備仕様やサービスについて独自基準を設定し、それぞれに対応する取り組みをまとめており、
- ・制震装置「MGEO エムジオ」~地震の揺れを最大約50%軽減
- ・「ワンタッチ防水シート」~住宅への浸水被害を最小限に抑える
- ・「蔵」~災害用備蓄収納として活用
- ・被災度判定計「GAINET ガイネット」~建物ごとのリアルタイム震度及び被災度判定
- ・「感震ブレーカー・コンセント」
などを具体的な提案として盛り込んでいます。
今回、新たに発売された注目アイテムとしては、「GAINET ガイネット」があります。これは、地震発生時に建物ごとの正確なデータを測定し、住宅内の表示部で被災度ランクを表示、警告音を発するという仕組みです。また、震度や被災度等のデータは、LTEネットワークを経由して瞬時にクラウドサーバーに集約されるため、被災後の建物復旧においても有効としています。
このシステムは、KDDIとの共同開発により実現したもので、防災住宅としてのユニークなアピールポイントであると同時に、「家のIoT」として情報収集・分析を高度化することで、新たなオーナーサポートやサービス提供にもつながるものとして注目です。(脇田)
●ミサワホーム・被災度判定計「GAINET ガイネット」の製品イメージ