今、最も絶好調な業績を維持しているのが、東京のオープンハウスです。TVCMでもよく見かけますから、最近は「オープンハウスって、あの織田裕二の…」という反応で一般的に知られるようになっています。
今年9月期の決算が先日発表になりましたが、売上高は前期比59.9%の増収で1,793億円、営業利益は55.0%増益の213億円と、高い利益率も注目されます。
よく「 月刊TACT 」でも書いていますが、同社の好調に推移する背景の一つに、マンション高騰があります。新築マンション価格は都内区部で6000万円を超える一方、同社は4000万円台の3階建戸建を提供。価格優位性に加え、今マンション市場には不信感も漂い、やや不振になって来ているということもありますから、マンション客が更に流れてくる可能性もあります。
不動産流動化事業も仕入れ価格が上昇傾向のようですが、以前好調な利益利率で推移。前期は2.5倍の400億円を超えました。アサカワホームとのシナジー効果もこれから期待できますし、今期は売上高2400億円を計画、ますます目が離せない存在です。
もう一社、注目されるのが、埼玉県本庄市に本社を構えるケイアイスター不動産です。この会社、群馬県では圧倒的な強さで、2014年度はハウスメーカーを抑えて県内1位になりました。北欧デザインの分譲住宅、イタリアデザインの「ケイアイカーザ」、一方で870万円の「はなまるハウス」と、多ブランド展開で関東の広範囲にエリアも拡大しています。
このケイアイが、今年12月に、東証二部に上場することになりました。ビルダーの上場は最近多くなってきていますが、北関東の雄が満を持しての上場です。同社の今後の活躍にも注目です。(関)