週刊住宅産業エクスプレス―vol.1061

【1今週の視点】

3月街角景気/【現状】2カ月連続改善、【先行き】4カ月ぶり悪化

●景気動向

国交省の建築着工統計によると2月の新設住宅着工戸数は60,764戸、前年同月比▲3.7%(前内閣府が8日発表した3月の景気ウオッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが49.0となり、前月比7.7ポイントの上昇となり、2カ月連続で改善した。

緊急事態宣言の解除や企業活動の持ち無しなどが背景にある。
一方、2~3カ月先の見通しを示す先行き判断DIは49.8となり、前月比1.5ポイントの悪化となった。

内閣府では、「新型コロナ感染症の影響による厳しさは残るものの、持ち直している。
先行きについては、感染症の動向を懸念しつつも、持ち直しが続くとみている」とし、2カ月連続で上方修正した。

住宅市場は、大手・中堅12社の3月受注棟数伸率が前年同月比2.3%増、3カ月ぶりにプラス回復した。先行指標の集客は休日当たり31~32%増。
受注・集客とも前年のハードルは低く、新型コロナの感染拡大など決して楽観できないが、住宅需要の底堅さが窺える。

●2021年3月受注棟数伸率
★全体12社計…2.3%増、前月比5.1p上昇、3カ月ぶり増
★大手 8社計…2.2%増、前月比6.5p上昇、3カ月ぶり増
★中堅 4社計…7.0%増、前月比0.5p上昇、5カ月連続増

■街角景気の推移
街角景気の推移資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」

 

【2.3月受注速報】主要12社計2.3%増、3カ月ぶり増

~【受注】増税・コロナ影響除く18年比95%水準/【集客】5%増、27カ月ぶり増、休日当たり31~32%増
 

※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  
 

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1217 (7/16/2024) - 【1.今週の視点】 5月新設住宅着工戸数▲5.3%、2カ月ぶり減/持家▲8.7%、30カ月連続減 ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると5月の新設住宅着工戸数は65,882戸、前年同月比▲5.3%(前年5月3.5%増)…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1216 (7/5/2024) - 【1.今週の視点】 6月月例経済報告/現状判断「景気は、このところ足踏みも緩やかに回復」据え置き ●景気動向 内閣府が27日発表した6月の月例経済報告によると、国内景気の現状判断を「このところ足踏みもみられるが、緩やかに…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1215 (6/28/2024) - 【1.今週の視点】 5月消費者物価2.5%上昇/電気代14.7%上昇 ●消費者物価 総務省が21日に発表した5月の全国消費者物価指数によると、変動が大きい生鮮食品を除く総合が107.5となり、前年同月比2.5%の上昇とな…続きを読む

 

by .