現在政府は、老若男女を問わずそれぞれが活躍し、生きがいを持って暮らすことができる全員参加型の経済社会として一億総活躍社会を目標に掲げています。その中でも今後増加する高齢者は、定年以降も元気で働き、地域に関わり続けることで地域社会を盛り上げ、また子育て世代を助けるべく家事育児を分担するといった役割が求められています。
そんな高齢者のための住まいですが、ここ数年サ高住をはじめ高齢者住宅の供給は進んできたものの、高齢者が元気な時から要介護期まで安心して暮らし続けることができる住まいは未だに不足しています。下図の広告は、コスモスイニシアが供給するアクティブシニア向け分譲マンション「グランコスモ武蔵浦和」ですが、このような健常高齢者を対象とした分譲マンションの市場は年数百戸程度と、まだまだニッチ市場の域を出ません。
アクティブシニアのように高齢者が元気で居られる時間が増えることで、高齢期の住み替えは老人ホームという終の住処だけでなく、よりポジティブな動機での住み替えも期待できるはずです。今回のグランコスモ武蔵浦和は、都心への距離が近く、駅前で商業施設へも直結するなど利便性の良い魅力的な物件です。アクティブシニア向け分譲マンションが今後増加するのかどうか、まずはこの物件の販売動向に注目してみたいところです。(平野)
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