GWの時期は、住宅会社の多くがテレビCMを活用し、展示場の集客や、キャンペーンの告知等を行っています。そのため、この時期に新しいCMの放送を開始するという住宅会社も多いです。しかし、トヨタホームが4月29日から放送を開始した新CMは、あえて展示場集客やキャンペーンを目的としていない、企業のイメージアップを目的としたCMとなっています。
トヨタホームでは、2015年から女優の吉田羊をCMキャラクターに起用しています。同社のこれまでのCMは、俳優の本木雅弘や榮倉奈々を起用した明るい雰囲気で、耐震性能やスマートハウスの設備等を訴求する内容でした。2015年に吉田羊を起用してからはCMの内容が変わり、ストーリー性のあるイメージ広告となっています。
今回の新CM「旅立ち」篇では、引き続き吉田羊を起用し、新たに吉田の娘役として、女優の松岡茉優が加わっています。CMの内容は、大学進学のために家を出る娘が、旅立ちの日になかなか家を出ることができず、リビングを見つめていると、心配した母親が「いつでも帰っておいで。ここがあなたの家なんだから。」という一言をかけます。すると娘の目から思わず涙がこぼれるという内容で、最後に「トヨタホームは60年長期保証。」、「人生をご一緒に。」というテロップが出て、CMは終了します。
トヨタホームでは、「旅立ち」篇と同時に「あなたとわたし」篇の放送も開始しています。こちらも家族がテーマになっていますが、ほのぼのとした雰囲気のCMになっています。GW時の他社CMでは、展示場への集客を狙ったものや、キャンペーン等をアピールするものが多い中で、トヨタホームのようにあえてこの時期に感動系やほのぼのとした内容のイメージ広告を打ち出すことも、視聴者に印象を残すためには効果的なのかもしれません。(恵美)
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