積水ハウス関東夢工場見学

久しぶりに積水ハウスの関東住まいの夢工場へ行ってまいりました。見学した建物は全部で4棟。今年3月にオープンしたイズ・ステージ、SWのグラヴィス・ヴィラ、NEWビエナと軽量鉄骨Bシステムの構造を訴求するBe Tech館の4つです。

モデルハウスに関しては、イズ・ステージとグラヴィス・ヴィラはかなり豪華な作りで、総合住宅展示場モデル以上のクオリティとなっていましたが、NEWビエナについては、敷地面積33坪に建つリアルサイズモデルとして展示されており、建物価格も8,000万円と現実的な建物。実際の顧客を案内する際も、「安心できる」などの声も多いそうです。

中でもインパクトが大きかったのはBe Tech館で、リアルサイズの構造が組み上げられており、各種耐力壁の比較や、基礎の独自性、1℃の部屋での断熱性比較体験など、分かり易く訴求。実験としては、カーテンウォールの有効性を実際の壁面を揺らして見せたり、シーカスについても引っ張り強度実験などを行い、独自性のある部分を中心に見学することが出来ました。

とはいえ、最大のインパクトは規模の大きさですね。そもそも関東工場は茨城県猿島郡総和町(現古河市)に、昭和45年8月に同社2番目の工場として稼動を開始。鉄骨系、木質系の工業化住宅の部材を製造し、関東1都6県+山梨県に部材を供給する全工場中最も出荷量の多い工場となります。
ですので、周辺は積水ハウスの工場ばかり。昨年開設したエコファーストパークには、周辺の小学生などの見学も積極的に受け入れているそうです。

地域密着という住宅事業者がよく言うテーマがありますが、これを最も体現できているのは、むしろ営業現場より工場かもしれませんね。(清水)

この記事の著者

清水 直人

住友林業(株)での8年間の営業現場経験の後、2001年3月に住宅産業研究所へ入社。現場営業マンや各地のメーカー・ビルダーへの直接取材を行い、時代にあった住宅販売戦術を分析。それらの分析情報をもとに研修・講演業務を実施している。
一方で月刊TACTなどへの執筆活動も実施。最近はアパート市場の販売分析にも注力し、専業会社他でも研修を行っている。

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