毎年9月1日は「防災の日」として定着していますが、9月1日を挟んだ1週間を「防災週間」と定めており、今年は8月30日~9月5日までとなります。3月に発生した熊本地震の余震が続く中、北海道、東北では台風による被害も深刻で、改めて日本は災害と隣り合わせで暮らしているという実感が、全国に広がっていると感じられます。
地震への備えという点では、住宅業界も防災の日を機会として毎年アピールを強化していますが、今年は熊本地震の発生もあり、例年に増して力が入っているようです。住宅メーカーでは地震への備えとして、構造躯体の耐震性の高さを基本性能として掲げていますが、一般の客様にとってはいまひとつ分かりにくいことも事実です。そこで、独自の制震アイテムを採用することで、他社との差別化を図る動きが広がっており、例えば、積水ハウスの制震アイテム「シーカス」は、採用率94%に達しています。大和ハウスは、熊本地震の復興支援商品として、エネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST(ディーネクスト)」を2枚ずつ追加する仕様「ジーヴォΣK」という商品を販売していますが、9月1日より「ジーヴォΣs」として、全国に販売エリアを拡大します。
地震への備えというアピールで注目は、三井ホームの「震度7に60回耐えた家。」という広告宣伝でしょう。「日本で観測された震度7すべての大地震で検証」として、熊本地震で特徴的であった大きな揺れの連続にも耐えるとしています。お客様へのインパクトは大きいと見られ、今後、三井ホームの受注動向と他社の追随の動きにも注目です。(脇田)
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