【1.今週の視点】
11月街角景気/【現状判断】7カ月ぶり悪化、基調判断も下方修正
●景気動向
内閣府が8日発表した11月「景気ウオッチャー調査」(街角景気)によると、景気の現状判断が前月比8.9ポイント低下の45.6となり、7カ月ぶりに悪化した。
10月は景況感の良し悪しの判断の分岐点50を2年9カ月ぶりに超えたが、新型コロナの感染再拡大が影響した。
一方、2~3カ月先の景気の先行きを示す先行き判断も前月比12.6ポイント低下の36.5となり4カ月ぶりに悪化した。
内閣府では、基調判断を「新型コロナウイルス感染症の影響による厳しさが残る中で、持ち直しに弱さがみられる。先行きについては、感染症の動向に対する懸念が強まっている。」とし下方修正した。
住宅市場は、大手・中堅15社の11月受注棟数が前年同月比▲1.7%、2カ月連続減となった。受注は何とか微減で踏ん張っているが、先行指標の集客は休日当り▲27~28%と大幅に落ち込んだ。
新型コロナの感染拡大の影響が懸念されるが、WEBの積極活用など見込み客の確保に注力したい。
■街角景気の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.11月受注速報】主要15社計▲1.7%、2カ月連続減
~【受注】高歩留まりで微減に踏ん張る/【集客】休日当たり▲27~28%、コロナ感染拡大も影響
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1255 (4/21/2025) - 【1.今週の視点】 日銀「生活意識アンケート」/景況感「悪くなった」が64.4%に上昇 ●景況感 日銀が11日発表した2025年3月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、「1年前と比べた現在の景況感」について「良…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1254 (4/15/2025) - 【1.今週の視点】 3月街角景気/現状判断3カ月連続悪化、先行き判断4カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が8日に発表した3月「景気ウオッチャー調査」(街角景気)によると、街角の足元の景気実感を示す現状判断指数が45.1とな…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1253 (4/7/2025) - 【1.今週の視点】 2月新設住宅着工戸数2.4%増、10カ月ぶり増/持家▲0.2%、貸家3.2%増 ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると2月の新設住宅着工戸数は60,583戸、前年同月比2.4%増(前年2月▲8.2%…続きを読む