【1.今週の視点】
11月月例経済報告/「持ち直し」据え置きも、先行きは下振れリスク懸念
●景気動向
内閣府が25日発表した11月の月例経済報告によると、国内景気の総括判断を「新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるが、持ち直しの動きが見られる」とし5カ月連続で据え置いた。
但し、先行きについては「感染症が内外経済を下振れさせるリスクに十分注意する必要がある」とした。
個別項目では、「生産」を「持ち直している」に上方修正する一方、「設備投資」を「このところ減少している」に下方修正した。
住宅市場は、受注ベースで4・5月を底に回復傾向にあるが、10月はローン減税駆け込みの反動もあり3カ月ぶりにマイナスに転じた。先行指標の集客はやや鈍化している。
新型コロナの感染が拡大しており、マインド低下など影響が懸念される。WEBの有効活用、安全・安心の接客・提案など住宅計画者の背中を後押ししたい。
■内閣府「月例経済報告」(令和2年11月)
【2.顧客動向】9月以降の顧客動向、要望の変化など
~「テレワークスペース」の採用率は約20%(アンケート調査より)
【3.受注予想】2020年10-12月、2021年1-3月受注予想
~「前年並み」予想目立ち、全体で1~3%増
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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