9月28日、日本最大級の広告賞である「2016 56th ACC CM FESTIVAL」の各部門の入賞作品が発表されました。「ACC CM FESTIVAL」とは、一般社団法人 全日本シーエム放送連盟(ACC)が主催し、テレビ、ラジオCMを対象に1961年より開催されている広告賞です。第56回目となる今年は、住宅会社からは、大和ハウスの「ここで、一緒に」嘘篇が、最高賞のグランプリ、ゴールドに次ぐ「ACCシルバー」を受賞しています。
「ここで、一緒に」嘘篇は、深津絵里とリリー・フランキーが夫婦役を演じる同社の企業広告の第4弾です。CMは、ある日、夫が猫を拾ってくるところから始まります。雨に濡れて震えていたという猫について、段々と元気になっていく様子が、ナレーションによる夫婦の会話で描かれていきます。妻が「少し元気になってきたよね」と言うと、夫が「ああ、少し元気になってきた」と返します。
CMの後半で、猫がすっかり元気になると、妻の「嘘だったんでしょ、拾ったって」というナレーションが入り、実は夫がペットショップで猫を買ってきていたことが分かります。さらに妻の「元気がなかったのは、私のことだったんだよね」というナレーションが入り、今までの夫のナレーションは猫のことではなく、仕事がうまく行かずに落ち込んでいた妻についての言葉だったということが分かる内容になっています。
「ACC CM FESTIVAL」は、内容や表現方法に特徴があり、世間で話題になったCMが受賞する傾向にあるようです。また、「地域賞」という地域限定で放送されたCMの中から、特に優れた作品を選出する部門もあり、来年以降、地方の住宅会社によるこだわりのテレビCMが受賞する可能性も大いにあり、期待が持たれます。(恵美)
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