昨年12月、さいたま市が推進する「スマートエネルギー特区」事業の一貫として、ポラスグループの中央住宅とアキュラホーム、高砂建設による分譲開発「浦和美園 E-FOREST」を見学させて頂きました。
「E-FOREST」の「E」はecology(エコロジー)・enjoy(エンシ?ョイ)・energy(エネルギー)・echo(響き合う)の頭文字を意味し、「FOREST」には木造住宅を手掛ける3社の家が集まる街として、また様々なエコアイデアや住まい手のコミュニティの集合体を「森」と捉え、次世代への継承、発展の意味が込められています。
最寄り駅は埼玉高速鉄道の終点、浦和美園駅。埼玉スタジアムを最寄り駅であり、駅東側は イオンを中心に商業施設や分譲マンションも立ち並び、開発著しい地域です。2017 年には新商業施設「ウニクス」がオープン予定。近年の人口増加をうけて、19年には新設中学校が開校予定です。
2020年に順天堂大学付属浦和美園病院の開院が決定しているなど文化施設、福祉施設の整備が本格化しています。また、埼玉スタジアムは、同年に開催予定である東京オリンピックのメーン会場の 1 つになっており、E-FOREST は今後の地域発展を見越した事業とも言えます。
また、本プロジェクトにおいて、3社が同じベクトルでまちづくりを推進するために、UA 値 0.46 を達成すること、太陽光発電やハイブリッド給湯器を設置することなど住宅のデザインルールが設けられています。その中でも、中央住宅は意匠性の高さ、アキュラホームは大収納、高砂建設は地元西川材を使用した家づくりなど3社3様の訴求に見応えを感じました。
街区全体では電線・通信地中化やコモンスペース、フード&クグリーンワークショップ、UDCMi(アーバンデザインセンターみその)との連携などが特徴となっており、コミュニティの創出を目的としています。
分譲地は浦和美園駅から西に徒歩6 分。今回見学した第1期分は 33 棟。価格は 4600?5500 万円。土地面積は全て150 m2以上と広めです。事業主のさいたま市は、今後、第2期に50棟、第3期に40棟を計画。東京オリンピックが開催される 2020 年までに、合計 120 棟を超える大型分譲地の完成を予定しています。
オリンピックが近づくにつれ、注目度がさらに高まっていきそうです。(斎藤)