今年も早くも1ヶ月が経ちました。トランプ大統領が就任して、何かと騒がれていますが、現状株価は比較的安定していますし、わが住宅業界でも特別な大きな変動は出ていないので、まだ今年がどんな方向性で動くのかは、不透明です。
ただ昨年から強く感じられていることですが、住宅業界の大きな潮流は変わりつつあるのではないかということです。
一つは、ストック市場へのシフト。2016年の大きな動きとしては、首都圏の新築マンション供給戸数と中古マンションの成約戸数が初めて逆転したということです。背景としては新築マンションが高くなって供給が減ったということではありますが、ストック社会へ着実に進んでいる一つの流れがハッキリ出ているということでしょう。国の支援政策でもストック活用に多くの焦点が当てられています。
もう一つは、業界の再編がじわじわと進んでいるような動きです。昨年のトヨタホームのミサワホーム子会社化、パナソニックのパナホーム完全子会社化という日本の大企業を絡めた動きから、飯田産業のユニバーサルホーム子会社化もあります。
また最近では、ヤマダ電機がリフォームのナカヤマと業務提携をしたり、北海道の有力ビルダー、豊栄建設が福岡のベンチャー企業、ワールドホールディングスに買収されたというニュースもありました。毎月のように、大きなM&Aが出て来ており、やっぱり住宅市場の将来を見据えて、各社がいろんな形で生き残り策としての動きを強めているという感じがします。今年、まだまだ大きなM&Aや業務提携の話が出てくるかと思われます。注目していきたいです。(関)