週刊住宅産業エクスプレス―vol.1032

【1今週の視点】

8月消費者心理は4カ月ぶり悪化

●消費者心理

内閣府が31日発表した8月「消費動向調査」によると、消費者心理を示す消費者態度指数(2人以上の世帯)が前月比0.2ポイント低下の29.3となり、4カ月ぶりに悪化した。

同指数を構成する4つの意識指標のうち、「耐久消費財の買い時判断」を除く3指標(暮らし向き、収入の増え方、雇用環境)が前月比で悪化した。内閣府では基調判断を下方修正し「持ち直しのテンポが緩やかになっている」とした。下方修正は4月以来、4カ月ぶりになる。

住宅市場は、夏の集客が概ね▲10~15%となったが、イベントやお土産目当ての来場者は比較的少なく、コロナ以前との比較で中身の濃い住宅計画者が目立つようだ。先行きは不透明であり決して楽観できないが、住宅計画者の期待を裏切らない接客と商談で、一件でも多くの契約に結び付けたい。

■■消費者態度指数(消費者心理)と消費者意識指標の推移
■消費者態度指数(消費者心理)と消費者意識指標の推移

資料)内閣府「消費動向調査」

 

【2.ユーザー動向】『2019年度フラット35利用者調査』(住宅金融支援機構)より

~建設費・購入価格が全住宅タイプで上昇、中古系は4%以上上昇

 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  
 

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1240 (12/23/2024) - 【1.今週の視点】 2024年11月消費者物価指数2.7%上昇、39カ月連続増/前月比0.4p上昇 ●消費者物価 総務省が20日に発表した11月の全国消費者物価指数(2020年=100)によると、変動が大きい生鮮食品を除…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1239 (12/16/2024) - 【1.今週の視点】 12月短観/業況判断【大企業製造業】2四半期ぶり改善、先行きは小幅悪化見込む ●日銀短観 日銀が13日発表した12月短観によると、大企業製造業の業況判断指数(DI)がプラス14となり、前回9月の13か…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1238 (12/9/2024) - 【1.今週の視点】 内閣府「景気動向指数」/一致指数(足元)2カ月連続上昇 ●景気動向 内閣府が6日発表した10月の景気動向指数速報(2020年=100)は、足元の景気動向を示す一致指数が前月比2.5ポイント上昇の116…続きを読む

 

by .