週刊住宅産業エクスプレス―vol.1031夏季合併号

【1今週の視点】

7月百貨店売上高▲20.3%、10カ月連続減/新型コロナ感染再拡大、天候不順など影響

●消費動向

日本百貨店協会が21日発表した7月の全国百貨店売上高は3,912億円、前年同月比▲20.3%、10カ月連続減となった。東京、大阪など【10都市】の売上高は同▲23.3%、10カ月連続減、高額商材の【美術・宝飾・貴金属】は同▲15.9%、6カ月連続減となった。

全体として新型コロナウイルス感染再拡大による外出自粛、豪雨や長梅雨などの天候不順に加え、各社の集客催事中止や規模縮小の継続も影響した。特に、新型コロナの感染者増加が目立つ都市部での落ち込みが目立つ。

住宅市場は、大手・中堅15社の7月受注が前年同月比▲7.0%、16カ月連続減となった。なかなかプラスに浮上できないが増税の影響を除く一昨年比では88%水準となり回復傾向にある。

夏の集客も来場数は概ね▲10~15%だが、「コロナ以前との比較で中身が濃い」という指摘が目立つ。決して楽観できないが、下期受注の巻き返しに注力したい。

■百貨店売上高の伸率推移(前年同月比、%)
百貨店売上高の伸率推移(前年同月比、%)

資料)日本百貨店協会

 

【2.集客情報】速報『2020年・夏』集客結果

~【来場数】▲10~15%、2ケタ減目立つ/【中身】コロナ以前より中身濃い

【3.7月受注最終集計】主要15社計▲2.1%、16カ月連続減

~【受注】大手10社▲7%、16カ月連続減、【集客】休日当り▲23~24%変わらず

 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  
 

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1255 (4/21/2025) - 【1.今週の視点】 日銀「生活意識アンケート」/景況感「悪くなった」が64.4%に上昇 ●景況感 日銀が11日発表した2025年3月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、「1年前と比べた現在の景況感」について「良…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1254 (4/15/2025) - 【1.今週の視点】 3月街角景気/現状判断3カ月連続悪化、先行き判断4カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が8日に発表した3月「景気ウオッチャー調査」(街角景気)によると、街角の足元の景気実感を示す現状判断指数が45.1とな…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1253 (4/7/2025) - 【1.今週の視点】 2月新設住宅着工戸数2.4%増、10カ月ぶり増/持家▲0.2%、貸家3.2%増 ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると2月の新設住宅着工戸数は60,583戸、前年同月比2.4%増(前年2月▲8.2%…続きを読む

 

by .