【1.今週の視点】
6月景気動向指数/基調判断「悪化」据え置き
●景気動向
内閣府が7日発表した6月の景気動向指数(速報値、2015年=100)によると、景気の現状を示す一致指数が前月比3.5ポイント上昇の76.4となり、5カ月ぶり上昇した。
上昇幅は比較可能な1985年以降で最大だった。これまで落ち込んでいた自動車の生産や販売が持ち直したこと、衣料品や家電製品の売れ行きが改善したことなどが寄与した。
但し、指数の水準は低く、基調判断は景気後退の可能性が高いことを示す「悪化」に据え置いた。悪化の表現は11カ月連続でリーマン・ショックの影響を受けた08年6月から09年4月までの最長記録に並んだ。
住宅市場は、大手中堅9社の7月受注が3.4%増となり、16カ月ぶりにプラス回復した。但し、新型コロナの感染者拡大もあり8月以降は読めない。受注への影響が懸念される。
●2020年7月受注棟数伸率
★全体9社計…3.4%増、前月比15.5p上昇、16カ月ぶり増
★大手4社計…▲7.0%、前月比5.9p上昇、16カ月連続減
★中堅5社計…28.7%増、前月比36.2p上昇、5カ月ぶり増
■新内閣府「景気動向指数」
【2.7月受注速報】主要9社計3.4%増、16カ月ぶり増
~【受注】大手苦戦、中堅健闘/【集客】休日当たり▲23~24%、感染者増で動き鈍化
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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