ハウスメーカーZEH普及目標と実績

平成29年度のZEH支援事業がスタートしています。一次公募は交付予定件数約3,700件のところ、申請は1,299件と、申請をすればほとんど通るという状態でした。申請数が少ないのは補助金額が75万円に減額されたことが響いているのでしょうか。

昨年度のZEH普及実績が公開されました。大手ハウスメーカーを見てみると、トップは積水ハウスで74%と断トツでした。2位は一条工務店で53%。同社の補助金採択数は1,000件以上あったといい、これは全採択件数の1/6にあたります。3位住友林業は当初の目標5%のところ、実績は大きく上回って32%になりました。そのほか蓄電池を勧めるハイム28%、大和22%、パナホーム17%、企画商品スマートスタイルでZEHを推進するミサワは15%。狭小地、3階建、屋上を得意とするため、ZEHの印象が薄かった旭化成は12%と目標を上回り健闘しています。

また一部のメーカーでは2020年までのZEH普及目標を変更しています。手ごたえを感じた一条工務店、住友林業、大和ハウスは目標値を上方修正。一方苦戦を強いられたパナホーム、ミサワホームは目標を下げています。

住宅建築においてはZEHが全てではありませんが、国が推進する2020年のZEH過半数に向けて、まずは供給棟数の多い住宅メーカーが率先して取り組むべき課題であると思います。(高津)

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