【1.今週の視点】
5月街角景気/低水準ながら現状・先行き判断とも改善
●景気動向
内閣府が8日発表した5月の「景気ウォッチャー調査」(街角景気)の結果によると、景気の現状を示す現状判断が前月比7.6ポイント上昇の15.5となり4カ月ぶりに改善した。一方、2-3カ月先の見通しを示す先行き判断は前月比19.9ポイント上昇の36.5となり6カ月ぶりに改善した。
どちらも低水準ではあるが、内閣府では「極めて厳しい状況にあるものの、悪化に歯止めがかかりつつある。先行きについては、厳しさが続くものの、持ち直しへの期待がみられる。」としている。
住宅市場では、大手中堅14社の5月受注が前年同月比▲27.5%、先行指標の集客が▲70~75%となった。緊急事態宣言解除後の追い込みやWEB商談の効果もあり、予想よりも受注の落ち込みは小さい。集客も宣言解除後は動きが戻りつつある。有力見込み客の確保に注力したい。
■街角景気の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.5月受注速報】主要14社計▲27.5%、14カ月連続減
~【受注】一昨年比65%水準、刈り取り感/【集客】▲70~75%、宣言解除で徐々に動き戻る
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1240 (12/23/2024) - 【1.今週の視点】 2024年11月消費者物価指数2.7%上昇、39カ月連続増/前月比0.4p上昇 ●消費者物価 総務省が20日に発表した11月の全国消費者物価指数(2020年=100)によると、変動が大きい生鮮食品を除…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1239 (12/16/2024) - 【1.今週の視点】 12月短観/業況判断【大企業製造業】2四半期ぶり改善、先行きは小幅悪化見込む ●日銀短観 日銀が13日発表した12月短観によると、大企業製造業の業況判断指数(DI)がプラス14となり、前回9月の13か…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1238 (12/9/2024) - 【1.今週の視点】 内閣府「景気動向指数」/一致指数(足元)2カ月連続上昇 ●景気動向 内閣府が6日発表した10月の景気動向指数速報(2020年=100)は、足元の景気動向を示す一致指数が前月比2.5ポイント上昇の116…続きを読む