地域限定商品と、低価格帯商品で好調~タマホーム

タマホームが好調です。29年5月期の注文住宅の売上高は1,264億円と昨年度1,145億円から10.4%の増加となりました。棟数としては、6,433棟から7,275棟と、842棟の増加。各社が販売棟数を減らしている中で大幅増となり、また売り上げも増加と、かつての勢いを取り戻してきました。

好調要因は、商品力の強化によるもので、まず「大安心の家」などの既存商品をベースとした地域限定商品を拡充。これは各都道府県別に現場の声を拾い上げ、設備や仕様に地域特性を取り入れた商品で、九州エリアからスタートし6月末時点で、九州、中国、東北、関西、首都圏、北陸、東海エリアの31都道府県で販売されています。

これに加えて低価格帯商品の位置づけであるベーシックラインの「シフクノいえ」も好調に推移しており、28年5月期は468棟の引き渡し、受注ベースでは1,000棟を超えてきました。これはコミコミ価格1,000万円前後の価格を抑えた全77プランの企画住宅商品です。

同社は地場ビルダーと競合するケースが多いと思われますが、こういった商品力に加えて、全国展開の大手企業である安心感と、保証面も差別化には効いているはずです。

同社では昨年11月に累計引き渡し10万棟を達成しており、これにキャンペーンを絡めた集客を行う他、ストックも十分にあるため、今後はリフォームにも力を入れていくようです。

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