【1.今週の視点】
4月街角景気/現状・先行きとも過去最悪更新、基調判断「さらに悪化」
●景気動向
内閣府が13日発表した4月の「景気ウォッチャー調査」(街角景気)の結果によると、景気の現状を示す現状判断が前月比6.3ポイント低下の7.9となり3カ月連続で悪化、過去最低水準を更新した。
一方2-3カ月先の見通しを示す先行き判断は前月比2.2ポイント悪化の16.6となり過去最低水準を更新した。内閣府では「新型コロナの影響により、極めて厳しい状況にある中で、さらに悪化」とし、前月よりも一段と厳しい判断を示した。
住宅市場では、大手中堅14社の4月受注が前年同月比▲27.9%、先行指標の集客が▲75~80%となった。5・6月受注はさらに大幅な落ち込みが予想される。展示場のリモート見学、WEB商談など、市場とユーザーの変化に柔軟に対応した取り組みで住宅計画者の背中を後押ししたい。
●2020年4月受注棟数伸率
★全体14社計…▲27.9%、前月比6.8p低下、13カ月連続減
★大手 9社計…▲31.1%、前月比10.2p低下、13カ月連続減
★中堅 5社計…▲8.5%、前月比13.4p上昇、2カ月連続減
■街角景気の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.4月受注速報】
主要14社計▲27.9%、13カ月連続減
~【受注】コロナ影響深刻化、キャンセルが増加の兆し/【集客】▲75~80%、緊急事態宣言直撃
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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