【1.今週の視点】
2月街角景気/現状・先行き判断とも大幅悪化、過去最悪水準に
●景気動向
内閣府が8日発表した3月の「景気ウォッチャー調査」(街角景気)の結果によると、景気の現状を示す現状判断が14.2、一方2-3カ月先の見通しを示す先行き判断が18.8となった。
現状判断は前月比▲13.2ポイント、先行き判断は同▲5.8ポイントの大幅悪化となり、どちらも過去最悪の水準となった。内閣府では「新型コロナの影響により、極めて厳しい状況にある。先行きについては一段と厳しさが増す。」としている。
住宅市場では、大手中堅メーカー12社の受注棟数が前年同月比▲23%となった。前年は駆け込みでハードルが高いため健闘ともいえるが、中旬以降は受注ベースでもコロナの影響が拡大している。
4月以降は、さらにコロナの影響拡大が避けられないだろう。WEB商談の活用や中長期客のフォロー徹底など、何とかコロナ危機を乗り越えたい。
●2020年3月受注棟数伸率
★全体12社計…▲23.2%、前月比16.2p低下、12カ月連続減
★大手 9社計…▲22.7%、前月比14.2p低下、12カ月連続減
★中堅 3社計…▲28.7%、前月比32.6p低下、3カ月ぶり減
■街角景気の推移資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.3月受注速報】
主要12社計▲23.2%、12カ月連続減
~【受注】後半、コロナ影響拡大、【集客】休日当たり実質▲22~23%、一段と慎重
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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