週刊住宅産業エクスプレス―vol.989

【1今週の視点~9月街角景気/【現状】駆け込みで改善も【先行き】3カ月連続悪化】

●景気動向

内閣府が8日発表した9月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、足元の景況感を示す【現状判断指数】が46.7となり、前月比3.9p上昇、2カ月連続の改善となった。

一方、2~3カ月先の景況感を示す【先行き判断指数】は36.9となり、3カ月連続の悪化となった。現状は駆け込み需要を反映しているが好不況の節目である50は下回った。先行きは米中貿易摩擦や増税後の反動など先行き不安を織り込んでいる。

住宅市場は、9月の大手中堅12社の受注棟数ベースで前年同月比▲10%、6カ月連続減となった。主力の戸建請負は10月増税を控え様子見の動きが顕著。

先行指標の集客はマイナス基調だが台風などを勘案すると健闘している。支援策と同時に自社の特徴・強みを訴求し、住宅計画者の背中を後押ししたい。

■街角景気の推移街角景気の推移資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」

 

【2.9月受注速報

主要12社計▲10.5%、6カ月連続減
~【受注】10月増税控え慎重な動き/【集客】休日当たり▲1~2%、一部前向きな動き
 

 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス工業、積水化学工業、ミサワホーム、住友林業、旭化成ホームズ、三井ホーム、トヨタホーム、ヤマダホームズ、パナソニックホームズetc…  
 

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1235 (11/18/2024) - 【1.今週の視点】 10月街角景気/現状判断・先行き判断とも2カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が11日発表した10月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが前月比0.3ポイント低下の47.5となり…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1234 (11/11/2024) - 【1.今週の視点】 財務省「経済情勢報告」/全11地域のうち5地域で判断を上方修正  ●景気動向 財務省が7日発表した10月の「全国財務局管内経済情勢報告」によると、全国の景気判断を「一部に弱さがみられるものの、緩やかに…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1233 (11/5/2024) - 【1.今週の視点】 10月例経済報告/「基調判断」据え置き、「生産」下方修正 ●景気動向 内閣府が29日に公表した10月の月例経済報告によると、国内景気の基調判断を「一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している」とし、…続きを読む

 

by .