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18年度における低層住宅販売NO.1は?
2018年度における、低層住宅での各社の販売棟数実績がまとまった。
詳細は8月23日発売の弊社「住宅メーカーの競争力分析」に譲るが、ここでは上位陣を中心とした全体像を述べてみる。
3階建以下の低層住宅での上位陣競争力は?
1位 積水ハウス
18年度の低層住宅供給棟数は、積水ハウスが引き続きNo.1に輝いた。とはいえ、ここ数年の中で徐々に実績棟数を落としており、18年度は1.4万棟台にまで落ち込んでいる。
一方、着工ベースでは1.4万棟を僅かに下回る実績。2位の一条工務店とは僅か40棟差にまで迫られており、今年度次第では順位の入れ替わりがあるかもしれない。
2位 一条工務店
2位一条工務店は、1.4万棟弱にまで伸長。一条が大きく伸ばしたのは12→13年度に掛けてだが、現在も展示場数を増やしており、まだまだ棟数拡大を狙っている。
将来的な目標としては、今も2万棟を狙っているとも聞き、最近は自社地戦略に注力。徐々に建売実績を伸ばしていることがポイント。
3位 大和ハウス
一条に抜かれて3位に後退した大和ハウスは着工ベースではギリギリ1.2万棟。同じ着工ベースでは一建設が1.3万棟台となることから、実質的には4位となる。
ここ数年好調だったアパートが減少に転じたことが響いているほか、戸建についても分譲で一定数を稼ぐなど、多角的に実績を集めた結果だが、持家だけに限れば、かなり厳しい印象。
4位 積水化学工業
4位には引き続き積水化学。大和とは違い、元々アパートにはそれほど力を入れておらず、ほぼ戸建を中心とした実績。他ハウスメーカーよりも、一足早く一次取得層受注に注力を開始したことが奏功し、実績を増やしている。
タマホームの躍進
17年度と比較して大きく実績を増やしたのはタマホームで9千棟弱にまで戻してきた。かつては1万棟をクリアした時期もあったが、再びそれを狙えるところまで来ている。プレハブメーカーを中心に、タマを大手ハウスメーカーと認めない風潮があるが、21年も事業を続けてきたほか、一部上場企業かつ全国展開ということもあり、世間の見方はハウスメーカーの一角と感じているよう。
タマが伸びた最大の理由は、やはり価格だろう。今年度に入ってからも好調は持続出来ているようだが、背景には、最近話題となった「老後2,000万円必要」というニュースなど、住宅購入に全力投球することを心配する顧客が増えていることで、大手ハウスメーカーのタマに票が流れている印象は大きい。(清水 直人)
■18年度都道府県別低層住宅No.1マップ
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